骨盤のゆがみの3つのパターン

*"ゆがみ"の三つのパターン
さて、これまで「骨盤がゆがむ」「骨盤がひらく」などと書いてきましたが、じっさいに骨盤がゆがむとがひらくとは、いったいどういう状態を指すのでしょうか。

骨盤のゆがみは、一口に「これこれこういうものです」とはいえません。人によってひらき方にも違いがありますし、股関節のズレやゆがみとの兼ねあいもあって、「ももが太い」「お尻が大きい」などのトラブルを引き起こす原因は複雑で、千差万別。
ひらき方やゆがみ方は入によってバラバラなのです。

ただし、大きく分ければ骨盤ゆがみのパターンは三つあります。それは、「左右にひらく」「前後・上下にズレる」「反る」という症状です。

★左右にひらく
骨盤は、もとはきれいな八ート形をしています。これが左右にひらいてくると、四角形に変形し、ヒップも四角くなってしまいます。左右にぴらいてしまうのは、筋力の低がおもな原因。
大きな骨盤を支えているのは、そのまわりの筋肉と靱帯だけですから、運動不足や老化によって筋力が衰えてくると、すぐにゆがみはじめてしまいます。

★前後・上下にズレる
カラダの左右対称のバランスが崩れ、片方に重心がかかっていることで起きます。
イスに座るとき、いつも右足を上にして組む、ショルダーバッグをいつも同じ肩にかけるなど、何気ないクセや姿勢が原因です。骨盤が前後・上下にズレると、お尻の筋肉がたるんで垂れ尻になったり、お肉が太ももへ流れて、太ももそのものが太くなってしまうこともあります。

★反る
柔らかすぎる布団に仰向けに寝ると、腰が沈んで「くの字」になりますが、これが仙骨の「反り」をまねく原因に。仙骨が反ってしまうと骨盤全体も後ろ側に反り、突き出たお尻、いわゆる出っ尻になります。
また、反りを放って植くと、背骨のS字がゆがんで猫背になってしまうことも。